社会不適合者
僕は度々自分のことを社会不適合者だなと思う。
つくづくダメな人間だ、と。
生憎僕はギターがある程度弾けてしまうので、心のもやというかわだかまりだったりを曲に昇華させることが多いのだが、最近はそれすらも面倒だと避けるようになり絶賛何もしないフリーターの社会不適合者を続けている訳だ。
もちろんこのままじゃいけないと思っている。
音楽で生活したいという夢がある。
アーティストとしてはもちろん、違った方向で音楽業界にアプローチしていけたらと思っているし構想も割と固まってはいる。
だが、どうしてもその1歩を踏み出す勇気が出ない。
100に立つ自分を妄想するのは得意で100まで辿り着く為の道筋も立てるのだが、今僕は絶賛0で足踏みを続けるどころかムーンウォークでマイナス域まで到達している。
そのたった1の勇気だけが欲しいのにそのたったの1が10万も100万も果てしなく遠く感じる。
思い返せば今までの人生、全部そうだったかもしれない。
本当に好きな人への告白だってそうだ。
つい最近だって踏み込むのが怖くて逃げ出したばかり。
大学への進学だってそうだ。
勉強をして歩き続けるのが面倒だと思って逃げ出した。
いつもいつも逃げてばかり。
どうも逃げ癖というものが嫌という程身体にこびり付いてどうしたって離れない。
まるで寒い時の布団とこたつのように。
上記したように僕は折り紙付きの社会不適合者だ。
いつになればこの負のスパイラルから抜けられるのだろうか。
僕は未だにこのスパイラルに身を委ねることしか出来ないまま、寿命のストックを煙草で減らし只のうのうと日々を生きるのだ。